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Fußball Tagebuch

ガンバと代表と欧州サッカーと、たまに趣味のこと。

Jリーグ第9節 浦和レッズvsガンバ大阪の雑感 『さすがに浦和も学んでました』

 埼スタで行われた今試合、結果は1-0で浦和が勝利しました。

総括

ガンバは前半から押し込まれる展開が続き、後半からギアを上げるかと思いきや90分通しても押し込まれたまま。浦和レッズはボールを回しつつ全体のバランスを見てプレーしていた。後ろでブロックを引きカウンターと2トップへのボールに意識を絞っていたガンバに対し浦和は余裕を持って対応。槙野、森脇と言うウザイ系コンビのプレーが光った。

5トップを並べサイドを利用しつつ揺るがす浦和にガンバ守備陣は手を焼き、毎度毎度スライドして対応せざるを得ないため、そこで体力が徐々に削られていった。ガンバは攻撃の際左サイドと中央に絞らず右サイドも使っていきたかったというのが本心だとは思うが、米倉が負傷して急きょ小椋を起用せざるを得なくなったため殆ど右で起点を作れなかった。右を使えないとなるとパトリックも機能しなくなるため、そういった部分でも苦しんでいた。

強力な個を持った選手、というのは徐々に依存性を招くものであり、依存対象を防いでしまえば徐々に手も足も出なくなってしまう、これはガンバに限らず多くのクラブが起こりうる現象であるが、そこに浦和が陥れた印象がある。これまでのガンバはFWの個で勝ってしまう場面が多かったが、一切起点を作らせなかったことで全くと言っていいほどピンチの場面を迎えなかった。

高い位置で奪ってつなげたいガンバに対し、GKまで戻して正確なフィードを供給できる西川を持った浦和ははもともとあまり相性はよくないイメージがある。これまでガンバが勝ててきたのはやはり浦和特有の終盤のもろさをついて一発を狙うプレーが主軸だったわけだが、さすがに浦和も学んだのか終盤になっても落ち着いてボールを回し続けた。後半30分あたりからペトロヴィッチが宇賀神に「上がれ!」と指示をしたが、宇賀神が「いや今守備ヤバイから上がれない!バランスを見る必要がある!」と拒否った上でズラタンの先制点が生まれたため、改めてペトロヴィッチの無能さと浦和の選手らの成長を感じた。どうやら成長していないのはペトロヴィッチの方らしい。

選手面

ガンバのチャンスらしいチャンスと言えば遠藤のフリーキックぐらいだったわけだが、そこでも西川が立ちふさがった。終盤の宇佐美のシュートもコースを読み切ってセーブし、相変わらずのチートっぷりを見せた。GKで言えばガンバの東口も全く負けず劣らずの活躍を見せており、ハイボールの対応、セットプレーの飛び出し、キャッチング、セーブ、すべてにおいて不満な点はナシ。失点シーンはノーチャンス。互いのGKは両者日本代表らしいプレーを見せられたと思う。

 守備陣としては浦和の選手のプレーは非常に光っていた。2トップを完全に抑え込んだのは流石と言わざるを得ない。空中戦では那須が、パトリックに対しては槙野が、宇佐美に対しては全体が守備をし最少失点の風格を見せる。ガンバ守備陣もプレー自体は良かった。ジョンヤは特に積極的にプレーしており空中戦、プレスなどの面で貢献。丹羽もラインコントロールや1対1などのプレーをそつなくこなし大奮闘。藤春の対応も光った。そして今回急造的に起用された小椋は守備面ではいくつかいいプレーを見せたがその分ミスもはっきりしており、最終的には失点に関わった。しかし、全体的な動きとしてはまったく悪くなかったうえ、過密日程の中精力的に走り回った。それだけに失点時の悔しさは結構なものだっただろう。

じゃあなぜガンバが失点したのかと言えば、主に中盤の影響が挙げられる。今野は終始攻守で孤軍奮闘していたものの、他の選手や主に2列目は攻撃面で殆ど絡めなかった。というのも高い位置で一切ボールを奪えなかったため多くの選手が守備に奔走することとなり、攻撃と守備のタスク両方をこなさなければならなくった疲労から来たとまず一つ考えられる。途中投入で入った阿部が守備時に小椋とのマークの受け渡しが上手くいかず、結果的にズラタンにボールが渡ってしまい失点となってしまったが、上手く全体がカバーできなかったのも痛かった。連戦の疲労で守備にてこずり、何度も続くセットプレー、終始耐え続けたことによる精神面での疲労も影響し、終盤での失点につながってしまった。試合を通し我慢し続けカウンターでの一発を狙うには、状況的にも選手的にも適策ではなかったと言える。

浦和レッズは常にボールを繋げており全体が多く攻撃に絡んだ。引いてくる相手に対してひたすら押し込みつつも先制点を奪えない状況が続いたが、最終的にはゆさぶりが利き、宇賀神が上手く隙をついてズラタンにボールを渡し後は押し込むだけという形。梅﨑が殆ど機能しなかったが交代で入った関根がプレーを光らせ、さらにもう一人交代選手の李が先制点の起点になるなど交代選手も結果に結びつけた。しかし柏木が思いのほか機能せず、バックパスが目立ちあまり輝けなかった印象。先発は柏木でなく青木の方が良かった気も。

攻撃陣ではガンバの方はあまり好機を作れず。カウンターでいい形を作ろうとするも、パトリックはあまり収められず宇佐美も時間が経つにつれボールにあまり触れなくなった。良い位置で放ったシュートも西川に防がれてしまう。2列目の攻撃面でのアクセントに期待したかったがあまり叶わず、交代で入った赤嶺もフィットできていないのが見て取れ、流れを変えるに至らなかった。

浦和のズラタンはいくつかミスも散見されたが献身的にプレスをし、最後はゴールと言う形で報われる結果となった。

雑感

 まとめて言えば、結局試合が長谷川監督の思った型にはまらず、浦和の選手がしっかり経験から学んで勝った、というだけでしょう。対策もしっかり徹底されてましたし。ここ最近のガンバの浦和戦は相手のミスを終盤まで待ってから点を取ることが多かったわけですが今回は浦和がペトロヴィッチのいう事も無視して最後までディフェンスラインを締めてプレーできたのが勝因であり、ガンバの敗因である。浦和はACL捨てて温存策で消化しつつ甲府とのヌルゲーをクリア、ガンバはACLでも松本戦でもベストメンバーで中2日、中3日と望み、さらにあと1戦大一番があるためあまり本気で行けなかったというのもあるが、ここまで2トップが抑えられると物も言えない。とりあえずガンバはACLに切り替えて、浦和はリーグ制覇目指して頑張ってください。