Fußball Tagebuch

ガンバと代表と欧州サッカーと、たまに趣味のこと。

J1昇格プレーオフ セレッソ大阪vsアビスパ福岡の雑感とゴール分析「サクラチル」

先週の日曜日に行われた今試合、結果は1-1のドローも、年間順位が上の福岡が昇格決定を果たしました。書くのだいぶ遅れました。

福岡の先発は3-4-3というよりは実質5バックでウェリントン1トップって感じ。セレッソの先発はベテランらタレント軍団をフルにぶち込んだ4-4-2で、田代玉田の「5年前だったら代表クラス」2トップ。

展開はお互い慎重なところから始まったが、個々の質と言う面ではセレッソが上回っていた印象。福岡が人数をかけて守る割に、パブロ、玉田、関口らを中心にゴール前に迫る。しかし中盤の連動性が悪く序盤から結構間延びしており、セレッソは全体的に統一性がないという印象を受けた。よく知らないけど大熊さんのサッカーってこんな感じなのかな。

福岡はウェリントンのキープや間延びしたスペースにボールを入れつつ攻勢を図るが、枚数をかけて後ろに引いていた分ウェリントンが孤立し、殆どチャンスを作れていなかった。マークにイラついてイラついている姿もしばしば。セットプレーも得点に結びつかず。

結果後半15分、関口のスルーパスから玉田のゴールであっさりとセレッソが戦線点を奪う。

f:id:gutierre:20151209113549p:plain

玉田がハーフラインで相手を抜き相手陣に侵入、福岡DFが出たことで裏が空き、パスアンドゴーで玉田が走り関口がボールを受ける。

f:id:gutierre:20151209113725p:plain

玉田が裏へ走り込み関口がトラップ、本来は裏へ出たボールは〇印をつけたDFのどちらか、もしくは中村の飛び出しが対応することになっているはずなのだが

f:id:gutierre:20151209114027p:plain

関口と対峙したDFがアウト気味のパスで股を抜かれ、あっという間に裏にボールが侵入、上部に居たDFもボールに追いつけず、玉田が決め込んでゴールが生まれた。このゴールが生まれた要因は、

  1. DFの想定以上のスルーパスの切れ味
  2. 玉田のスピード
  3. ハーフラインで抜かれたことによるギャップ

が大きい。関口が少ないタッチで出したパスはDFの股を抜いたのに加えて、走り込んだ玉田の目の前にしっかりと転がり込む高精度。もし少しでもボールがサイドに転んだら、中村の正面に来た段階でサイドのDFに拾われていたか、足が届かなかった可能性があった。その上中盤であっさりと突破され、スピーディなプレーから玉田が素早く抜け出したことでますます守備陣の対応が遅れる。まさに「ベテランの力の集大成」、といった形であった。

その後の福岡はWBが高い位置を取るようになり、陣形を2トップに変更する攻撃的布陣に。これが功を奏した。ちなみに筆者がこのあたりの時間帯で気になったシーンはこれ。

f:id:gutierre:20151209115325p:plain

バイタルで縦パスが入ると、セレッソ守備陣がボールウォッチャーになり、サイドにスペースが空いている。22番がそこへ走り込むと、

f:id:gutierre:20151209115418p:plain

f:id:gutierre:20151209120057p:plain

あっさりとスルーパスが通り、チャンスを演出。これによりセレッソの守備陣は攻めこまれるとサイドにスペースが生まれやすく、またサイド突破してやるとファーにややシュートコースが生まれることが分かった。で、これと似たような形によって生まれたのが、後半42分の中村北斗のゴール。

f:id:gutierre:20151209120927p:plain

6対5の中でセレッソ守備陣は福岡左サイドに偏る形。右は完全にがら空きで、走り込む中村。そのまま亀川が中へ折り返すと

f:id:gutierre:20151209121138p:plain

ボールを受けるとほぼふりー、じんひょんの前にDFが立つもコースをつぶせず、先ほどと同じファーのコースにぶち込んで同点ゴールが生まれた。

ということで、お互い死力を尽くした戦いは、井原監督率いる福岡が昇格を達成。個人的な話をすると、タレント力で言えばセレッソの方が上回っていたというか、正直福岡よりJ1では通用しそうだったなとは思う。が、今回の守備を見るとわりとどっこいどっこいかなとも感じた次第。このワンチャンスで振りぬく勇気があった中村と、戦い抜いたアビスパイレブンは十分高いクオリティだった。アビスパ福岡、J1昇格おめでとう!とはいえ、プレーオフ必要なのかってくらいの勝ち点差だったし、むしろ上がれなかったら問題になってたような気さえするよね。