Fußball Tagebuch

ガンバと代表と欧州サッカーと、たまに趣味のこと。

CL決勝・レアルマドリードvsアトレティコマドリードの雑感

サンシーロで行われた今試合、結果はレアル1-1アトレティコから、PK5-3でレアルが優勝。

 いやもう何ていうか、レアルがラデシマ達成して「もうレアルはええんや…」となっていた矢先にこの結果なので、筆者的にはちょっと残念。というかがっかり。
試合の展開は、ジダンが思いの外冷静というか無難というか手堅いなというか。基本的に4-3-3で中盤から終盤、たまにベイルが降りてくるという守り方で、攻撃は中盤のロングボール、縦パスを中心にしてあとはBBCや上がってきた両SBの連携という形が多かった印象。
しかしレアルの手堅さは、「無理をしない」というところ。後ろでボールを回しながらチャンスをうかがい、ここぞというところでモドリッチやクロースが供給、そこにベイルのスピードやベンゼマのプレーが輝いた(ロナウドは前半あんまり触ってなかった)。それによって相手のファウルを誘いやすくなり、結果的にセットプレーから先制点を得た。後半や終盤にかけてはロナウドのキレが増したが足の痛みも響いたのか、最後の最後で決めきれないシーンが散見。少し残念だった。
 
 アトレティコは右サイドや、サイドチェンジしてフィリペルイスのクロスというパターンが多かった。縦パスが前半は特に入りづらく手を焼いていたが、後半にかけてはベイルが戻らなくなり守備のタフさも無くなってきたのでいい具合にボールが繋がるようになった。
そこで4-4-2からトーレス1トップにグリエスマンをサイドへ回し、ガビをアンカーへ置く4-1-4-1へ変更。そして左サイドに本日やたら調子の良かったカラスコが入ったのだが、これがなかなか良かった。ダニーロを弄ぶようにターンで抜いて攻撃チャンスを作ると、レアルも疲労によるものか守備に綻びを見せるようになった。ついに後半35分にファンフランのダイレクトクロスからカラスコが合わせて同点弾をゲット。
 
特にアトレティコにおいて特筆すべき点は、抜かりのない守備。常に4-4のブロックを作り続けたのだが、このアトレティコのブロックの面白さは、SBが出た部分をSHが降りて埋めることでスペースを潰す動き。SBがオーバーラップをして攻撃参加、相手WGの対応をしつつ、ガビらが中盤を埋める。これによって強固な守備と攻撃が可能になる。
しかしこの戦術は基本的にお互いのチャンスが少なくなるため(アトレティコの攻撃は好機になる機会は多くなく、対してレアルも相手の守備に手を焼いてチャンスを作りきれない)、いわゆる塩っぽい試合になっていた。ので、去年のバルサvsユヴェントスみたいなドッカンドッカンした雰囲気はなかった。そのため絵的には結構地味。
 ただ、アトレティコの良くなかったなと思う部分は、同点弾を得た後に4-4-2に戻したところかなと。結局試合通して4-4-2はトーレスには渡らないしグリエスマンも下がるのでますます好機にならず、万全に機能しているとは言えなかった。4-1-4-1で厚みのある攻撃を行い同点弾を手にしたのに、そこで4-4-2に戻した意味はなんだったのか?という疑問は残る。時間帯も遅かったし畳み掛ける手はなかったのかと。とはいえアトレティコはシーズン通してそういう節があったのでそれが響いてきたという見方もできる。
 
色々と面白い試合だったが、アトレティコの戦い方は好きだっただけに、PKで散ってしまったのが残念でならない。今回こそ優勝して欲しかったし、すべきだったのにと感じる。何せ相手がバイエルンとかバルサとか曲者ばっかりだったんでね。シメオネはチームを煽って掌握し、PKを外したグリエスマンにも喝を入れるなど、「いい監督やなあ」と心底感じたw。
 
レアルの戦い方はかなり無難だったので正直退屈だったが、チームを盛り上げて引っ張り、手堅くも最後の最後で、一発勝負で勝ちを手にするジダンのやり方はなかなかに勝負強さを感じさせる。しかし交代策を使い切ったり、そこで交代で入った選手も微妙だったという面で采配は…うーん…って感じ。イスコはよく動いたが周りがついてこないし、ヴァスケスはよくわからん。ダニーロは思ってたより余計なことしなくて良かったけど、そもそもあいつはカルバハルが抜けて入れただけなのでアレ。
ということで、今年のCLはちょっぴり悔しさを感じます。いや、アトレティコサポーターではないんだけど。